アニマルヘルパーは病気になった動物や高齢動物、さらには飼主さまの心強い味方!
元気にあちこちを飛び回り、イキイキと遊ぶ動物たちを見ているのはとても楽しく、自然と笑顔になりますね♡
たくさんのことに興味を持ってドンドン新しい遊びを開発していく姿を見ていると、時を忘れてしまう…という方も多いのではないでしょうか?
私、個人的にはご飯をおいしそうにモリモリ食べてくれる姿にとても癒されます(笑)。
そしてあの、ご飯を食べているときの「シャクシャク」「カリカリ」という音が大好きですっ!!
っと…少しマニアックな話になってしまいましたが…人は動物がまったりしている姿を見ると本能的に安心し、幸せな気分になるのだそうです。
動物たちの元気って、私たちの元気にも直結してるんですね!
でも、残念ながらずーっと元気でいてくれるわけではありません…。
生物である限り、必ず「老い」や「死」はやってきますし、病気やケガで苦しむこともあるでしょう。
そんな時、飼主さまの心は心配でいっぱいになり、笑顔も消えてしまいます。
動物たちの顔を覗き込む顔は険しくなり、触る手にも緊張が走ります。
そう、動物たちの元気が私たちの元気に直結するのと同時に、動物たちの不調は飼主さまの不調にもつながります。

大切なうちの子が心配で心配でたまならない…そんなときでも仕事や用事で出かけなければならないのが人の世です。
私にも経験がありますが、正直、出かけたくはありません。
でも、そんなことが通用する世の中ではありません。
しかもついていたい相手は動物…私たちにとってペットである動物は「大切な家族」ですが…世の中的には…?
「うちの子(人間)が病気で…」の場合が受け入れられることが、「うちの子(犬)が病気で…」では受け入れられないこともあります。
飼主さまもそれを感じ取ってなかなか言い出せない…心配なのに、
後ろ髪をひかれる思いで、大切なうちの子を一人残して外出しなくてはならない…こんな思いを抱えておられる飼主さまはとても多いと感じます。
実は、その飼い主さまの「不安」が動物たちに伝わると、体調はなかなか良くならないものなのです。
そしてその姿を見た飼主さまはまた…というような負の連鎖を生み出す結果になるのです。
そんな時にアニマルヘルパーが力を発揮します!
「うちの子」のことをよく知っている「専門家」が自分のいない間うちの子のことを看ていてくれる、何かあればすぐに対応してくれる!
そんな思いが飼主さまの心を軽くするのです。
また、アニマルヘルパーはケアする動物たちの体調をしっかり把握したうえで、必要以上の緊張感を伝えず、笑顔で柔らかな対応をします。
それが、動物たちの心をほぐすことにもつながるのです!
いつもより少し安心した顔で帰宅する飼主さま、それを迎えるいつもより少しリラックスした動物たち…ここからhappyへの連鎖が始まります。
アニマルヘルパーはhappyへの第一歩をつくります。
「介護動物のケア」ではどんなことを学ぶの?
アニマルヘルパー講座で「動物の看護ケア」は「動物の疾病」に次いで、2コマ(3時間)もの時間を費やす科目になっています。
2コマたっぷり、介護を必要とする動物のことをお勉強していただきます。
「うへぇ…2コマたっぷり…^^;」って思いました??
大丈夫です!画像や実際に講師が体験した話などを交えながら、楽しく学んでいただきます♪
だって、これこそがアニマルヘルパーが最も得意とする業務内容なのですから!
健康な状態だったら「ちょっとくらい長いお留守番でもいいかな」「ちょっと、隣の奥さんにお願いしよう」と、思えるかもしれません。
でも介護が必要であればそうはいきません。
頼まれた方にしても、ちょっと責任が重いですよね。
こんな時こそまさにアニマルヘルパーの出番です!

講座では介護が必要になると思われる病床動物や高齢動物が必要とするケアを中心に学びます。
まず、知っておきたいのが「どんな動物に介護が必要になるのか?」という点です。
介護の方法をどれだけしっかり勉強しても、「どんな状態であれば介護が必要なのか」を分かっていなければ実際の介護はできません。
「介護」はやみくもに「やればいい」わけではないのです。
必要な時に必要な介護が受けられなければダメなんです。
少しタイミングがずれてしまうだけで介護を受ける動物たちの負担になってしまうこともありますので、注意が必要ですね!
次に介護が必要な場面を切り抜いてその具体的な方法や、実際に行って分かったコツ等をお伝えします。
この内容は、少しでも介護に興味を持っておられる方は、様々な書籍が出ていますので、そちらでも読まれたことがある内容に近いかもしれません。
しかし!!本で読んだだけでは分からない細かい注意事項や実際に行った時のコツをお伝えするのがこの講座の特徴です!
「食餌は食べやすいように柔らかくしましょう」よくあるフレーズですね!
でも…そもそも、本当にすべての介護動物で食餌は柔らかくする必要があるのでしょうか?
必要ないのにただ、柔らかくしただけでは顎の筋力を弱くしてしまうだけの結果になるかもしれません。
そして、「柔らかく」とはどの程度なのでしょうか?
どうやって柔らかくするのでしょう?
そうすることで摂取カロリーや必要な栄養成分はどのように変化するのでしょう??
実は動物たちは柔らかくしただけでは十分に食餌を十分に摂取できないことがあります。
盛り付け方、体の起こし方、口への持っていき方…言い始めたらきりがないくらいたくさんの注意事項やコツがあります♪気になりますよね~。
続きは講座で…♡
『老い』を知れば、動物たちに必要なことが見えてくる!
介護を行うためには様々な知識や技術が必要になるのですが、この知識や技術は「実際に介護動物のケアを行う時のみに役に立つ」ものではありません。
実は「最終的にどんなケアが必要になるか?」を学ぶことは、もしもの時に動物たちがストレスなく介護を受け入れることができるような事前準備の知識も同時に学んだことになるのです。
…わかりにくいですね^^;
人の場合で考えてみましょう。
人の介護では多くの場合、介護を受ける人は「自分は固いものが食べられないから、柔らかくしてくれているんだ」など、「なぜ」介護者がそんなことをするのか?を理解して受け入れることができますよね。
では、動物たちはどうでしょうか?
何らかの病気になったとして、治療のために毎日、病院に行く必要性を理解してくれるでしょうか?
いつも食べていたドライフードをふやかされている理由はわかっているでしょうか?
それを納得して受け入れて病院に行ったり、柔らかいご飯を食べてくれたりするでしょうか…。
動物たちにとって、一番のストレスは「いつもと違うこと」なのです。
病気になったから、ケガをしたから、高齢になったから…「いつもと違う」ことをされるとストレスを感じ、別の病気になったり、状態が悪化したりするのです。
だからこそ、「最終的に必要になるケア」を知って、実際にケアを受けなければならないとなったときにスムーズにケアを受け入れることができるように飼主さまにお話をして、動物たちに練習を促すこともアニマルヘルパーの大切な役割になります。

今は元気いっぱいでも、病院に足しげく通う日が来るかもしれません。
今はドライフードだけを食べていても、いずれは顎が弱くなって柔らかいフードしか食べられなくなるかもしれません。
今は散歩で排泄していても、足腰が弱くなっていつもの排泄場所に行けなくなるかもしれません。
そんなときのために、お散歩ついでに動物病院に通う、今のうちからウエットフードを食べる、家の中で排泄する…こんなことが提案できるのも、「最終的にどんなケアが必要になるか?」を知っているからこそできることなのです。
今までにたくさんの動物たちと暮らしてきた飼主さまであれば、わかることかもしれませんが、多くの方が初めて動物とともに暮らし、初めての介護に困惑されている現状があります。
「こんなはずじゃなかった…」「こんなに大変だとは思わなかった…」これは実際に飼主さまから聞いた言葉です。
様々なことを知っているアニマルヘルパーだからこそ、より充実した動物たちと飼主さまの生活のためにできるアドバイスがあります。
アニマルヘルパー、素敵な仕事ですね!
動物の一生を見守る♪アニマルヘルパーになろう
はいよいよ、「アニマルヘルパーに『介護動物のケア』の知識や技術が必要なワケ」についてお話します。
今や、ペットの半数以上は「シニア」と呼ばれる年齢になっていると言われています。
獣医療の発達や予防医学の浸透によって一昔前より、動物たちの寿命は格段に延び、その傾向は今後も続くことが予想されます。
つまり、動物たちはその寿命の半分以上を「シニア」として過ごすことになるのです。
これは動物たちと少しでも長く一緒に暮らしたいと願う飼主さまにもうれしい変化ですよね!
年齢を重ねた動物たちには、若いときのピチピチ・キラキラしたかわいさとは別のゆったりとした何とも言えないかわいさがあり、いつまでもこんな時間が続けばいいのに…と、私も一人の飼主として願わずにはいられません。
でも、「シニア」は内臓や骨・関節などの使い痛みからくる疾患やガンをはじめとした様々な不調が出てきやすい世代でもあります。
ある程度まで状態が悪くなると、病院で入院したりするかもしれませんが、多くの場合は注射を打ってもらったり、お薬をもらったり…病院での処置を受けて家に帰ってきます。
入院していても病院では完全に元気になるまでは預かってはくれませんし、動物たちもそれを望まないでしょう。
治る病気であれば、そういった苦労も一時的なものですが、慢性の病気ともなると家での介護…とまではいかないまでも健康な時とはまた違ったお世話が必要になります。
つまり、動物病院でお世話をしてもらっている以上の時間を当然ながら家庭で過ごすことになります。

お薬を飲まさないといけいないこともあるでしょう。
食餌も今までのものとは違った内容になるかもしれません。
いつもしていた運動や遊びにも変化を求められることもあります。
「飼主なんだから病気になったときのお世話もできて当たり前だよね」こういう言葉を聞いたことがありますが…それは本当でしょうか?
実際はそんなに簡単なことではないように思います。
飼主さまはお仕事や家庭での様々な用事があり、その中で病気の動物たちのお世話を行うのです。
「ちゃんとしないといけないのに忙しくて獣医さんの言うとおりにできない…」そんなプレッシャーを感じておられる飼主さまも少なくないように感じます。
アニマルヘルパーは飼主さまの依頼であってもお薬を投与することはできませんが、飼主さまの不在時に飼主さまが忙しくて十分できないと感じておられる様々なケアを行います。
場合によっては、飼主さまの在宅時にも伺って、飼主さまと一緒に動物たちのケアを行うこともあります。
そう!生涯の半分以上を「シニア」として過ごす動物たちに向き合うアニマルヘルパーには「介護動物のケア」の知識や技術は必要不可欠なものなのです!
「介護動物のケア」ができて、初めて「アニマルヘルパー」を名乗れるといっても過言ではありませんね。
アニマルヘルパーは動物たちの一生を見守るお仕事なのです!