アニマルヘルパーとは ペットのシッターが行う日常のお世話だけではなく援助・介助が必要な動物へのサポートも担える人材を『アニマルヘルパー』と定義しています。 (アニマルヘルパー 登録商標第6019206号) アニマルヘルパーとして大切なこと 飼主さまの大切な家族であるペットをお預かりする私たちは、ただ依頼されたお仕事をするだけではなく、ペットの『安心と安全』を確保する必要があります。 そのためには、表情や行動のちょっとした変化を見逃さない観察力や、動物たちにとって心地よい環境を作るための専門的な知識が欠かせません。私たちは日頃から、自身の経験だけに頼ることなく日々新しい知識をインプットし、飼主さまに正しい情報をご案内し、動物たちには心を込めて適切なケアをすることを心がけています。 例えば、この猫ちゃんの飼主さまは「子供の頃は元気すぎて本当に困っていたけど、今年で6歳になるのでやっと少しだけ落ち着いてきたのよ」と、おっしゃいました。訪問時にオモチャで遊ばせていると、確かに遊ぶのが大好きで元気一杯です。しかし、遊ばせながら動作や様子を観察していると、ジャンプすることをほんの少し躊躇するような様子が見られました。本当によく遊ぶ猫ちゃんなのですが、ソファやキャットタワーの上り下りになると走るスピートが落ち、すぐ休憩してしまいます。 猫は7歳前後から関節炎の症状が出やすくなります。初期の症状は、特に痛がることもないため気付かぬうちに進行していることがあります。ある研究では、7歳以降の猫の70%は関節炎を患っているとも言われています。飼主さまには、そのことをお伝えし、ご心配であれば動物病院を受診するようご案内しました。そして股関節に負担のかからないような猫ちゃんとの遊び方の工夫などもご提案しました。 このように、動物達のちょっとした変化を見逃さない観察力と幅広い知識が、アニマルヘルパーの行う「お世話」です。アニマルヘルパーのお客様は言葉を話さない動物です。言葉でコミュニケーションが取れないからこそ、動物たちの心に寄り添い心を込めてお世話をするのです。 そして、万が一のトラブルにも適切に対応できる頼もしい存在でありたいと思っています。また、介護やケアの必要な動物たちもアニマルヘルパーの大切なお客様です。専門性が求められ責任の重いケースもあります。もしかしたら動物病院で預かってもらった方が良い場合もあるかもしれません。 しかし、ペットにとって安心できる場所はやはり「お家」です。お家の匂いや空間、使い慣れたベッドなどに囲まれた慣れ親しんだ部屋で、飼主さまの外出されている間、アニマルヘルパーが家族に変わって安心と安全を提供するのです。「お母さん、まだかな」と、お留守番でちょっと寂しい思いをしている動物たちに、私たちは「こんにちは。今日もよろしくね」「今日はマッサージしようか」など、常に語りかけます。言葉は通じなくても、気持ちを込めたコミュニケーションをすることで動物たちに安心してもらいたいのです。 元気な子も、病気で治療を頑張っている子も、お年寄りの動物さんや離乳前の子犬、子猫ちゃん達もどんな状態でも変わらず「丈夫、安心してね」と語りかけ、正しい知識と技術でお世話が出来るのがアニマルヘルパーです。 私たちと一緒に楽しく学び、たくさんの動物と飼主さまにとって「頼れるヘルパーさん」になってみませんか? 猫に好かれるアニマルヘルパーになるには 「あなたは猫に好かれるわね」と飼主さまに言われるアニマルヘルパーには共通点があります。それは、猫の気持ちになって仕事をすることができる人です。多くの猫にとって、我が家に入ってくる家族以外の人間は「警戒する対象」ですが、猫の気持ちを理解しながら作業をしていると、少しずつ私たちを受け入れてくれます。 猫の習性、行動、食性、気をつける症状など、猫についてしっかり学び、猫にとって快適な環境や飼い方を飼主さまにアドバイスができるよう、犬と同じボリュームでカリキュラムを構成しています。また、アニマルヘルパー講座修了後のアドバンス講座では、「猫のプロ」を目指す専門性の高い講座も予定しています。 学習内容 ライフステージ 特徴 代表的な猫種 行動学 よくある問題行動 サポート方法 など 「エキゾチックアニマル」って??? 定義がはっきりと定まっている用語ではありませんが、動物病院やペットショップ業界ではウサギ・ハムスターや文鳥など、犬猫以外の鳥や小動物を指すことが多いです。エキゾチックアニマルは表情が分かりにくく、精神的にも体力的にも繊細な生き物で、お世話をする側としては難しいと思うこともあります。 信頼されるアニマルヘルパーになるためには、飼主さま以上に深い知識と高い技術を持つ必要があり、各動物の生態や飼育法を学び、エキゾチックアニマルの魅力を是非知っていただきたいと思います。 学習内容 ウサギ、ハムスター、フェレット、小鳥の機能形態 飼育管理方法 気をつけたい症状や病気 など 髙谷美和さん・ジェームスくん 飼主さんの声 アニマルヘルパーさんを選ぶ一番のポイントは、私たち家族はもちろん、うちの子との相性です。お願いした内容にしっかり対応して下さるだけではなく、例えばおやつをあげる場合でも、頭の体操になるゲームを取り入れて楽しみながら与えるなど、普段私が思いつかないような方法で、うちの子の状態にあった工夫をして下さると嬉しいです。また、プロならではの視点で私の質問に答えてくださったり、家庭での過ごし方についてもアドバイスして頂けると、とても助かります。